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家庭内暴力

子どもの家庭内暴力について

些細な親子喧嘩でも暴力が常態化し、長期間放置すると殺人事件まで発展することがあります。
しかし、原因や背景をしっかりと理解し、適切な対応が行えれば必ず問題は解決します。

家庭内暴力とは

家庭内暴力とは、未成年の子どもが「親や兄弟」に対して暴力を振るう行為です。①身体への暴力、②言葉による暴力、③物に対する暴力に分かれ、外では問題を起さず、家庭内のみで暴力を振るう傾向が多いです。攻撃の対象は、母親 (6割) 、兄弟 (3割) 、父親(1割)と身体的に弱く、反撃の恐れが少ないものがターゲットとなりやすいです。

家庭内暴力とは

家庭内暴力の長期化は危険です。日本の殺人事件の55%が「親族間」で発生しています。しかし、子どもの暴力には必ずきっかけと原因があります。
まずは一人で悩まずご相談下さい。原因を特定し、問題が複雑化する前に解決しましょう。

家庭内暴力の発生時期

平成27年の警察庁生活安全局少年課によると「中学生の子ども」による暴力が最も多いという調査結果が出ています。これは、思春期、反抗期と呼ばれる時期で自我の発達や身体の成長(ホルモンの発達)が大きく関わっています。特に男子の場合、「テストスロテン」というホルモンが多く分泌されるため、イライラや攻撃性が高まり、衝動性や反発が強くなると言われています。

注意が必要な時期

警察庁発表 : 家庭内暴力認知件数

平成26年の未成年による家庭内暴力事案は、2000件を超え、5年前に比べて2倍近く増加している。

近年では、息子ではなく「娘」が凶暴化し、暴力を振るうケースも目立っています。

平成29年版 犯罪白書より引用

家庭内暴力の原因

  1. 親の過干渉によるストレス
    過干渉とは、子どもが望んでもいないこと、子どもの意見を聴かず親のエゴを押し付けることです。すぐに指示や手が出てしまうと子どもの経験、思考力を奪い、のびのびとした自立を阻害します。親の指示や干渉で生まれたストレスを蓄積した結果、思春期に強い反発として現れることがあります
  2. 夫婦関係、家庭環境による影響
    育児は、すべて母親に任せきり、躾や教育は母親が責任を持つ。この父親不在、父性の低下は家庭に悪影響を与えます。母親自身も愛情不足に陥り、寂しさを子どもで紛らわすことなどが過干渉の原因になります。
  3. 人間関係、いじめによるストレス
    親に叩かれて育った、虐待を受けた、学校でいじめられると心に大きなダメージを負います。過去のトラウマが成長と共に憎しみや怒りに変わり反発や攻撃性が高まると言われています。
  4. 発達障害、精神疾患が起因
    広汎性発達障害、統合失調症、強迫性障害等の二次障害として問題が発生することがあります。社会の中で決められていることを守ることができず反抗的な行動を起こす「行為障害・素行障害」。状況の認識、相手の気持ちが読み取れない、不注意を叱責されたことによる自暴自棄的な行動があります。

対応策 ・ アドバイス

  1. 反撃をしない
    暴力を振るってしまったことで自責、他責を感じ興奮状態にあります。
    気持ちが高ぶっている状態で相手を刺激すると暴力を助長させてしまい事故や事件に発展する可能性があります。
  2. 避難する
    家族が追い込まれ、精神的に疲弊してしまうほど暴力がさらにエスカレートすることがあります。互いの気持ちを落ち着かせるためにも「説得」ではなく、一時的に「距離をとる」ことを心掛けてください。
  3. 警察へ通報する
    警察沙汰にしたくないと考えるご家庭が多いと思います。しかし、家庭内暴力に警察の介入が一番効果を発揮します。通報したことで子どもが逮捕されるわけではありません。どんな理由があっても「暴力を拒否」するという強い姿勢が大切です。第三者から厳しく指導、警告を与えてもらうことで緊張感が高まり、規範意識を取り戻すことができます。
  4. 施設を利用する
    長期化している場合、暴力がエスカレートしている場合は、すぐにご相談下さい。子どもを見捨てるという事ではなく親子の「適切な距離」を保つことで問題は大きく改善します。専門的なケアを受けることで本人も落ち着きを取り戻し、ストレスの原因を特定し、暴力の再発を防ぐことも可能です。
    家庭内暴力に至るまでには様々な要因が重なっています。正当化することはできませんが「親の過干渉」「いじめ」など外的なストレスなど本人も被害者であることを理解する必要もあります。初期段階では、物事を「正す」ことよりも、子どもの話を最後まで否定せず、耳を傾け「子どもを知る」ことが大切です。